美容外科・美容皮膚科で看護師が働くデメリット

看護師が美容外科や美容皮膚科で働くことは、看護師としてのキャリアを積めなくなるのでマイナスだというイメージがあります。

実際に美容クリニックのお仕事は、一般病棟で行っているのとは同じではありませんし、夜勤もない。一般病院で使用するような最新の医療機器も、美容外科では必要ない場合が多く、触れる機会は少なくなるでしょう。

ただ、美容外科や美容皮膚科で働くことが、看護師キャリア形成にマイナスになるというのは、単なる偏見かもしれません。いわゆる「都市伝説」的な思い込みだということです。

そう考える理由を説明していきます。

デメリット1:スキルが不足する

美容外科や皮膚科に勤務すると、一般病院で必要なスキルが不足するというイメージがあります。看護師さんが美容クリニックへ転職するときに、一番悩むところではないかと思います。

しかしこれは完全に偏見だと言っていいと思います。

その理由は、現状の看護師不足から今、全国的に行われているのは「潜在看護師の復職」です。病院だけではなく地方自治体まで協力して、結婚や出産や介護のため離職した元看護師の復職を支援する活動が盛んに行われています。

その説明会やセミナー、イベントでは、点滴のやり方をおさらいするようなコーナーが設けられていたり、勤務時間や休日についての相談受付けも行っています。

つまり看護師としての仕事に自信がない方や、育児やさまざまな理由で夜勤ができなかったり、限られた曜日しか働けない元看護師に対しても、就業できるような支援を行っているということです。

現場を何年も離れた看護師有資格者に対して、これだけのサポートをしなければならないほど看護師数が不足しているわけですから、美容外科で働いていた看護師が一般病院やクリニック、診療所へ転職することは何ら難しくないと言っていいでしょう。

それに復職した看護師はオリエンテーションを始め、プリセプター制度やチームナーシングでステップを踏みながらスキルアップしていくのが、今では当然のステップになっています。

また、一般病院に勤務しているからといって、すべての診療科業務に精通するかといえば、それは違います。自身が所属している診療科以外の仕事についてすべて理解している看護師はいないということです。

もちろん基本的なことや、その病院のローカルルール的なことは理解し、スキルとしても身に付いているでしょう。

しかし認定看護師資格や専門看護師資格制度があることを見てわかるように、診療科のスペシャリスト的なスキルは選択して学び、研鑽して初めて身に付くものだということです。

ですから一時期、美容外科や美容皮膚科で働いていて、その後に一般病院へ転職することは何らマイナスにはならないということです。スキルが足りないとか、身に付いていないということは、まったく関係ないと言えるでしょう。

デメリット2:偏見

デメリット1で紹介した美容外科看護師は一般病院で必要なスキルが不足しているというイメージは、病院単位ではなく医療業界全体で持たれている偏見だということです。

子どもの学校だけでなく、大人の社会でも「いじめ」はあります。それは病院内、看護ステーションでも同じではありませんか。

看護師が転職する理由で一番大きなものは「人間関係」です。

関連団体で看護師として働き始めてから1年以内に離職した方の理由を調査したデータでは、「仕事が覚えられない」とか「責任の重さに耐えられない」といったようなことが上位を占めているそうです。

しかし実際には人間関係に耐えられず退職する方がほとんどだと思うのです。その理由は、鬱病になってしまう看護師さんが多いからです。

「美容医療業界で働いていた」という経歴があると、偏見も手伝って一般病院に転職したときに人間関係で苦労するかもしれない。これがデメリット2の「偏見」です。

デメリット3:仕事が覚えられない

これは美容クリニックから一般病院へ転職するときのことではありません。美容外科や美容皮膚科へ入職した後で考えられることになります。

一般病院とは違い、美容クリニックではオペ介助やカウンセリング、接客業務が多くなります。

病棟勤務経験しかない看護師さんであれば、清潔操作についてや患者様との接し方を1から覚えなくてはならない場合がほとんどです。

清潔操作についてはマニュアルで知っているという人は多いです。というか知らないことは問題ですから、みんな知っています。

しかしクリニックによって、実際に何をどうするのかということは違います。自分が入職したクリニックの基準ややり方をすべて完璧に覚える必要があるのです。

そして接客です。

美容外科では患者というよりは、お客様というスタンスで来院された方と接することを求められます。カウンセリングによってお客様の求めている結果を実現するために、時には追加施術の勧誘をしなければならないこともあります。

基本的な立ち位置を理解することと、セールススキルを研鑽すること。これも美容クリニックでは求められます。

このあたりに違和感や偏見を感じるのであれば、仕事を覚えるのに苦労するかもしれません。

この部分はそれほど大きなデメリットではありませんが、一応美容外科、美容皮膚科で看護師が働くデメリットに取り上げさせていただきました。

美容医療業界へ看護師が転職することのデメリットまとめ

看護師が一般病院から美容医療業界へ進むことに対して考えられるデメリットを3つご紹介してきました。それらをまとめると、結論は「大きなデメリットは存在しない」ということになります。

まず、美容外科、美容皮膚科という好条件、好待遇の職場から一般病院へ戻る理由が見当たらないことです。

人によっては目標ができたり、やりたいことが変わったりして、一般病院へ転職することもあるでしょう。

しかし一般病院の待遇で不満を感じていることのほとんどは美容クリニックへ転職することで解消されるわけです。

特に女性看護師が多く働く職場ですから、女性特有のライフサイクルに合った休暇制度や産休明けのサポートなどは、どこの美容クリニックでも充実しています。

夜勤や休日についてはすでにメリットのところで説明していますから、ここでは割愛しますが、長く働くことを考えた場合、一般病院へ戻る方は少ないのではないでしょうか。

するとデメリット1とデメリット2は無くなります。残るはデメリット3です。

ここは美容医療業界を目指す看護師全員がクリアしていかなくてはならないことになります。

オペ室での仕事や接客に対して、どうしても抵抗を感じるなら、美容外科への転職は諦めた方がいいです。

ただ、お客様が美しくなっていくプロセスの中に自分が関わっていられることや、自分自身がきれいになることに対して興味やモチベーションを感じるなら、きっと乗り越えていけるでしょう。

2交代、3交代の一般病院勤務で10万円のスキンケアクリームを使うよりも、美容クリニックの社員割引でドクターズコスメを購入したり、施術を受けた方が、きれいに変わっていけますよ。

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